骨盤のゆがみとは?

07bc9290f52c8fd91e21ab8e24d6e884 233x300 4 233x300 - 骨盤のゆがみの原因骨盤のゆがみは大きく分けると2種類に分類されます。一つはグループ全体のゆがみ。骨盤全体がどのように傾いているか、倒れているかということ。もう一つは、骨盤を作っている骨と骨との関節のゆがみ。個々の骨の傾きや、仙腸関節の動きが良いのか悪いのかということになります。さらにその2種類が2つずつのゆがみの状態に分かれます。ここでは、計4種類の骨盤のゆがみの特徴、それによる筋肉の状態、脂肪のつき方についてご説明していきます。

 

反り腰の骨盤・骨盤の後傾 (骨盤全体のゆがみ)

1 1 - 骨盤のゆがみの原因

骨盤全体が前に倒れるようにゆがみます。(前傾)
このタイプは、大転子(骨盤の横の出っ張り)からお尻の下側、太ももの付け根にかけて脂肪やむくみがつきやすいのが特徴です。太ももの裏側の筋力が低下するので、お尻の筋力が低下しお尻と太ももの境目がないことも挙げられます。また、腰椎を圧迫してしまうので、ヘルニアや坐骨神経痛などの原因にもなります。腰を反らせお尻を突き出すように立ったり歩いたりする方に多いタイプです。

腰部の筋肉では、非常に過度の緊張が起こり硬く収縮した状態になります。この筋肉の状態は、無意識に力が入り続けた状態になっているので、筋肉の正常な収縮運動をすることができなくなります。それにより血管は圧迫され血行不順が起こり、血行不順による腰痛を引き起こす原因になります。
お尻まわりでは、骨盤が前傾したことにより骨盤がお尻を引き上げてしまうため筋肉でお尻を引き上げるという機能が低下します。また歩く際に太ももを後ろに引き上げるために使う筋肉の使用範囲が狭くなるので、さらにお尻の筋肉は使われず結果としてお尻が大きくなりたれてしまいます。

猫背の骨盤・骨盤の後傾 (骨盤全体のゆがみ)

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骨盤全体が後にねじれるようにゆがみます(後傾)。
このタイプは、腰まわりからお尻の上部・わき腹に脂肪や老廃物が付着します。
腰やお尻の筋力が低下するので、お尻が薄くたれるのが特徴です。また、腰の筋肉が弱くなるので腰痛などを引き起こす原因にもなります。猫背で、背中や腰が丸くなっている方に多いタイプです。
骨盤の下側が前方に動いたことで、ふとももの前側の付け根が固くなります。これは前方に動いた骨盤下部を抑えるため、これ以上前に動かないようにするために起こる防衛反応です。
さらに骨盤下部を抑えるためにふとももの前側の付け根だけではなく、ふとももの前側全体にも力が入ります。
このことから、猫背の骨盤(骨盤の後傾)になっているだけで太ももの前側は張ってしまうので、いつのまにか太くなってしまうのです。

骨盤の高さが違う・左右が前後にねじれている骨盤 (骨盤の仙腸関節)

2 1 - 骨盤のゆがみの原因

左右の骨盤が、前側・後ろ側へ逆方向へ捩れている骨盤です。このタイプは、上記の猫背・反り腰の骨盤両方の脂肪のつき方をします。そのため、左右のお尻の大きさ・形に違いがあるのが特徴です。脚を片側だけ組んだり、横座りをする方。スカートがくるくると回る方に多いタイプです。この動きは、左右異なった動きをするときにおこります。たとえば歩く時がそうですね。前に出した脚の方の骨盤は後ろに回り、後に伸ばしている脚の方の骨盤は前に回ります。

左右異なった動きをする際の骨盤の動きですが、普段なかなか左右対称に体を動かすことはなく、どちらかの方に動きが偏ることでゆがみが起こります。
骨盤がゆがんでいる方の80%がこのゆがみの状態にあります。その上に、姿勢や立ち方、普段の癖が加わり、より骨盤は複雑なゆがみへと変わっていきます。このゆがみをなおすことは、体を整えることに対して非常に重要です。骨盤の高さや肩の高さの違い、ウエストラインの左右差などがある方は、骨盤が左右に捻じれているかもしれません。

骨盤の広がり・横幅が広い骨盤 (骨盤の仙腸関節のゆがみ)

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まず、この『骨盤の広がり』というゆがみ方はあまり単独で起こることはなく、他の骨盤のゆがみと合わせて起こります。これは、仙腸関節を作っている関節面の形状に起因します。仙腸関節を形成する仙骨の関節面は内側へえぐれるようなアーチを描いています。

これにより仙骨と関節を作る寛骨が、関節面の上を前方に回るように動くと寛骨全体は外側へ開いていきます。同様に後方に回っても寛骨全体は外側へ開きます。ですので、骨盤が広がるというゆがみは、他の関節のゆがみの副作用と考えていただくと分かりやすいと思います。骨盤が広がったことで、もう一つ副作用的に起こる現象があります。それは大転子(骨盤の横の出っ張り)が外側に出てくるいうことです。これは骨盤が広がったことでバランスが崩れたため、大腿骨が内側にねじれながら外側に広がることで、広がった骨盤を外側から支えようとするためです。それにより大転子(骨盤の横の出っ張り)は外側に浮き出るのです。

患者さんの声 ビフォーアフター

矯正を受けて一番びっくりしたことは、初回で気になっていた骨盤の横幅と大転子の出っ張りが、驚くほど引っ込んだことです。いままでいろいろなところに行きましたが、一回でここまで変化を実感できるのは初めてでした。 O脚も矯正を重ねるごとに、膝の間と膝の向きが改善されていきました。10回目くらいで膝がそろい、膝小僧も正面を向いて、脚のラインが以前よりも整いました。教えていただいたストレッチを続けて、またゆがみが酷くならないように気を付けていきたいと思います。(30才:事務職)

骨盤美脚コース:骨盤矯正